リビングダイニングにおけるダイニング空間の捉え方
リビングダイニングの広々とした空間のなかの一角となるダイニングスペース。
食事を取る場所というだけでなく、ソファでくつろぐ家族の人と会話をしたり、キッチンで料理をする奥様とコミュニケーションを取ったりと、日常生活におけるさまざまなシーンが想像できます。
インテリアコーディネートという観点では、
リビングを主役としてダイニングはおまけ
という認識の方も珍しくなく、ダイニングテーブルとチェアがあれば良い、という方も少なくありませんが、上記のとおりダイニングはダイニングでまったく別の空間。求められる機能はもちろん、コーディネートにおいてもしっかりと仕上げる必要があります。
そこで今回は、そんなダイニングを主役にするオシャレな演出方法として
ラグや照明効果でムードを高めるダイニングコーディネートのポイント
をご紹介いたします。
過去記事「▼実用性もばっちり!オシャレなダイニングの人気コーディネート」でもご紹介したように、ダイニングスペースをオシャレにコーディネートすることによって、見た目の印象の変化はもちろん、
居心地が良くなり食卓を囲む家族の会話が増える
ということも十分考えられますし、ご夫婦やカップルなどで過ごす幸せなひと時をムーディーに演出してくれるはず。ワインが似合うダイニングなんてとても素敵です。
そんな豪華なダイニングを演出するには、当然ダイニングテーブルやチェアを配置するだけでは仕上がりません。リビングダイニングという空間全体での演出と、さらにダイニングスペースにおけるダイニングならではの演出を掛け合わせる必要があります。
今回は、ラグや照明効果を使ったダイニングならではの演出をご紹介いたします。
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ラグを使ったオシャレなダイニングのコーデテクニック
まずはじめに、ラグというとリビングのセンターテーブルの下に敷くイメージが強いのですが、フローリングへの傷防止や汚れ防止、さらにはダイニングスペースを表現するためにも、ダイニングテーブル下にラグを敷くことは定番的なコーディネートのひとつです。
傷や汚れ防止、階下への騒音防止といった機能性だけで考えれば、決してデザイン性の高いラグである必要はなく、またどうせ汚れるから・・・という観点でも、高いデザイン性はおろか、白などの汚れが目立つラグは敬遠される傾向にありますが、
高いデザイン性と明るい色味のラグほど存在感を強調しやすい
という側面も考慮すると、機能性だけを求めてしまうのはもったいないのではないでしょうか?
過去記事「▼コーディネートを印象づける北欧風ラグのデザインの特徴」でもご紹介したように、特に北欧スタイルでよく取り入れられるラグはデザイン性も高く、リビングはもちろん、
ダイニングの空間演出には最適
と言っても過言ではありません。
また、ダイニングスペースという広さや大きさを考慮しても、リビングダイニング全体におけるインパクトや存在感を多いに強調してくれるので、ダイニングを主役にするための必須アイテムとも言えるでしょう。
ラグの素材やサイズ選びにおいては、下記「【ラグの基礎知識】代表的なラグの種類と自分の部屋にマッチするラグの選び方」を参照していただければと思いますが、実際のダイニングに合わせるラグの選び方においては
・フローリングとダイニングテーブルとの中間的な色味を選ぶ
・フローリング色味が明るい場合は濃い色味のラグを選ぶ
・フローリング色味がダーク系なら白やライトグレーなどの反対色を選ぶ
といった選び方が挙げられますので、あとはラグにどのようなデザインが施されているかなどを考慮したうえで製品を選べば、きっと失敗することなくマッチングの良いラグを選ぶことができるでしょう。
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ムードを高める照明演出で空間の違いを強調しよう!
ラグに次いで、ダイニングスペースにおける演出効果の高いアイテムと言えば照明器具です。照明器具のデザイン性はもちろん、照明効果の使い方によっては、モダンでムーディーな雰囲気をより一層引き立ててくれるでしょう。
リビングとダイニングにおける照明の使い分けについては、過去記事「▼照明器具を支点にした「オシャレなリビング・ダイニング」の作り方」でもご紹介しておりますが、シーリングライトにせよペンダントライトにせよ、基本的には直接下を照らす照明であるのに対して、
柔らかなムードある明かりを生む間接照明
は、上品でオシャレな空間作りに最適。
間接照明は寝室などにも多く取り入れられますが、ダイニングに取り入れることによって、空間の印象が変わることはもちろん、足元から間接照明を当てれば、ダイニングに座った時の目線の高さに近いことで、
心理的なリラックス効果が得られる
というメリットもあります。
本格的な間接照明の演出となると、例えば梁部分に目隠し用の化粧版を設けて、そこに照明を設置するなどの工事が必要になりますが、手軽な間接照明(厳密には半間接)で言うと、床に置くフロアランプやスタンド型のオシャレなシェードランプなども、
ダイニングスペースのコントラストが強調されて
ムーディーな空間を演出してくれます。
もちろん、これら照明器具自体もコーディネートアイテムとしてモダンな雰囲気を作り出してくれるので、モダンなダイニング作りにおける一人二役的な存在であると言えるでしょう。こうしたハイセンスでオシャレな照明器具は、細々としたインテリア雑貨より視覚的な効果も高いので、照明演出にかかわらず必須アイテムとして捉えても良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
モダンなダイニング空間の演出には、モダンテイストな家具たちのほか、ラグや照明器具などの組み合わせやアレンジで、さらなるモダン的な空間を生み出してくれるということを覚えておくようにしましょう。
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