ダイニングテーブルとリビングテーブルの役割
ダイニングテーブルは食事をするテーブル、リビングテーブルは居間で寛ぐときのテーブル、とご存じの方も多いと思いますが、このほかにテーブルはどんな役割を持っているのでしょうか。
部屋の間取り、生活スタイル、インテリア全体から見たとき、この2つのテーブルは重要な役割があるんです。そのことを知っておけば、本当に使えるテーブルを選ぶことができ、無駄な買い物を控えることができます。
・いつのまにか物置になってしまっている
・食事の皿を乗せるときに置くスペースが足りずに苦労している
などにならないよう、役割をしっかりと理解しておきましょう。
ダイニングテーブルの役割
形:大きいサイズ、椅子を使用する高さ
主な目的:食事
他の目的:団らん、子供の勉強、家事の合間の一息、家計簿をつけるなどの事務作業等
食事をするためのダイニングテーブル。そのため人数分の料理の皿がしっかりと並べられるだけの大きさ、椅子に腰かけて落ち着いて食べることができる高さを持たせましょう。オシャレだからという理由で小さいサイズのダイニングテーブルを選んでしまって、鍋やホットプレート料理をした時に、使いにくい思いをすることはよくあるものです。もし、ダイニングテーブルが手狭で使いにくい時は、サイドテーブルやカウンターテーブルで対応しましょう。
また、この大きさと座りやすさは、勉強や広いスペースが必要な作業にもとても便利。お母さんが夕食の支度をしながら子供がダイニングテーブルで宿題をするというスタイルは、成績アップにもつながるという話も聞きます。
このように色々な目的でダイニングテーブルを使用する場合、充分なサイズであることはもちろん、テーブルを清潔に保てるような工夫が必要です。食事の時にはテーブルクロスを敷く、というやり方もありますが、テーブルの天板の素材を掃除や手入れのしやすいものにして随時拭けるといいですね。
リビングテーブルの役割
形:小さいサイズ、ソファで使用するロータイプのものが多い
主な目的:団らん、軽食
他の目的:テレビを見ながら、何かしながらの仮置き場。パソコンを使ったりの軽作業用
リビングテーブルは居間で新聞や眼鏡を置いたり、リモコンやゲームのコントローラーを置いたり、あるいは寛いでいる合間の軽食や飲み物の器を置く、などの目的で使用されます。また、ダイニングテーブルと違い食事の時には片づける、という必要がないため、テレビを見ながらやりかけていた編み物、お茶を飲みながら読んでいた本など、ノートパソコンなど、出しっぱなしにしたり置いたままにしたりすることもできます。飲み物をのせるくらいしか使わないというのであれば、サイドテーブルでもOK。
この2つは兼用できますので、ダイニングテーブルでテレビを見ているし、リビングでお茶を飲んだりしないというのであれば、リビングテーブルは物置になってしまって無用の長物です。また、リビングのソファでテレビを見ながら食事をしてしまう、という場合、ダイニングテーブルはいりません。代わりに、大きめのリビングテーブルにしておけば、皿を並べるスペースに余裕が生まれて食事がしやすくなります。
これは間取りにもよりますが、生活スタイルをしっかり見極めて、暮らし方に合ったダイニングテーブルとリビングテーブルを買うのがおすすめです。
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リビングに配置するテーブルはレイアウトにこだわる
リビングに配置するテーブルには、リビングテーブル、サイドテーブル、PCデスクなどがあり、リビングテーブルが手狭なときにはサイドテーブルをリビングテーブルとして使うということもできます。
テーブルをリビングルームに配置するとき、レイアウトがポイントになってきます。
食事をするということが主目的のダイニングテーブルと違って、リビングルームのテーブルの使い方は十人十色。ソファでテレビを見ながらくつろぐというだけでなく、パソコンを使うデスクを兼ねている場合や、趣味に取り組む場所であることも。
そのため、「リビングで何をするか」というのを重視してレイアウトしましょう。
お子さんのいるご家庭でリビングでは壁際にテーブルを寄せて置き、部屋のセンターを開けておきましょう。子供が部屋の真ん中で様々な玩具を広げて遊んでいても、それをしっかり監督しつつお茶を楽しむ余裕も生まれますよ。
ダイニングとリビングでテレビを兼用している場合、ソファに座る人の背中がダイニングにいる人の邪魔にならない配置にするのがおすすめなのですが、こんな時もテーブルの向きで人の視線や動きをコントロールできます。そのため、居心地のいい空間を作る時はテーブルの向きがとても大切なんです。
テーブルについた真正面にキッチンのごちゃごちゃした収納棚があるより、横から窓の風景が見えたり、お気に入りの絵が見えたりした方が気分がいいのはいうまでもありません。テレビを見たりゲームをしたりが団らんの中心である現代の生活では、長方形のテーブルをテレビの方に長辺を向けておくことで、自然と長辺側に座ることになります。
このように、家の中で比較的広さのあるリビングルームにテーブルを置くときは参考にしてみてください。
また、リビングテーブルを小さめにして、壁際に薄いデスクを配置しパソコンなどの作業はそこでやる、というレイアウトもおすすめ。これなら、リビングルームでパソコンを楽しむ人とテレビを楽しむ人とが、お互いのやりたい作業をそれぞれが同時に楽しめます。
ダイニングとリビングが続きの間になっている間取りなら、ダイニングとリビングの役割を合体させたダイニングソファセットを検討してみるのもおすすめですよ。
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インテリア全体のテーブル・デスクの選び方まとめ
ここまでダイニングやリビングを中心にテーブルやデスクの選び方をご紹介してきました。
寝室や個室で机を使うのは学生や子供のイメージがありましたが、昨今のリモートワークが取り入れ始められた状況から、仕事をしている人にとっても重要なものになってきました。
しっかりしたデスクやライティングビューローがあれば仕事にも勉強にも取り組みやすくなりますし、引き出し付きのものであればそういった時に必要なものをしまっておけます。
女性は小さなテーブルをデスクの代わりにしていることも多いようです。こちらは、リビングのテーブルを選ぶとき以上に、部屋の大きさや、用途に合わせたテーブルを選びましょう。
また、ユニット家具でチェストとチェストの間に天板を渡すタイプのデスクも、スペースを節約し収納も確保でき、インテリアの統一感も出ます。
リビング・ダイニングのテーブルの選び方まとめ
ダイニングテーブル
食事以外でも使うかどうかを考慮する
天然板は風合いがあり高級感もあるが、天板が掃除しやすい素材のものもおすすめ
お皿が充分に乗るサイズを選ぶ
リビングテーブル
軽食、趣味にも使うなど、使用目的でサイズを決める
サイドテーブル
ダイニングでのテーブルの補助、リビングテーブルの主役としても使える
折り畳み式、キャスター付きなどを選ぶのも可
PCデスク
薄型、小型のものであってもあるとPC作業と他の用途を分けられて便利
寝室・個室のテーブルの選び方まとめ
デスク・ライティングビューロー
勉強、仕事の作業等に使用。資料や書類が多い場合は引き出し付きを選んでおくとよい
サイドテーブル・小さなテーブル
ちょっとしたものを置くとき、書き物、趣味の作業等、様々な用途に使える。使わない時には折りたためるものを選んでもよい
PCデスク
アナログの作業がない場合は薄型のPCデスクもよい
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