color-scheme インテリアコーディネートに役立つ配色の基礎と色彩効果

インテリアコーディネートに役立つ配色の基礎と色彩効果

インテリアをおしゃれでセンスよく見せる秘訣は配色にあり

インテリア関連の雑誌やメディアに掲載されているような、おしゃれでセンスの良い部屋に憧れたことはありませんか?

インテリアコーディネートを楽しむには、ナチュラルやモダンなど、自分が仕上げたいインテリアのテーマやイメージを決めることが重要だと過去記事「▼インテリアコーディネートのコンセプトの決め方と進め方」でもご紹介していますが、そのテーマを再現するうえでもどのような色で統一感を出すか? アクセントを効かせるか? など、そのテーマに合った配色を決めるのは意外と難しいものです。

配色には色相環などの色彩理論があり、補色や反対色などの基礎知識はインテリアコーディネートでも必要となります。
ある程度の色彩知識を身につけつつ、最初のうちは部屋全体の色数を抑えたり、全体的なトーンを揃えて雑多感を出さないようにすることを心掛けるといいでしょう。色が持つ性質や特徴を知ることで、暖かさやクールさを引き出すことはもちろん、家具や照明、フローリングや壁紙などの配色にも気を使うことができるようになり、インテリアコーディネートの知識の幅が広がるというメリットもあります。

学術的な部分の説明は割愛しますが、この記事ではインテリアコーディネートにおける色彩の役割、配色によって受ける印象の違いなど、コーディネートのテクニックを一段高めるための配色の基礎をご紹介していきます。

 

配色の基礎を学んで、インテリア作りに活かそう

配色の基礎を学んで、インテリア作りに活かそう

過去記事「▼下地・ベース・アクセントを前提に色の使い方を考える」でもご紹介したように、インテリアコーディネートにおける配色の基本は下地・ベース・アクセントとなる3色です。

色選びは、虹色の順番でもある「赤・橙・黄・緑・青・紫」をベースに、色相環という図を参考にするといいでしょう。色相の両隣との3色の組み合わせや、補色と呼ばれる反対側に位置する色との2色の組み合わせ、色相とその両隣2つの5色の組み合わせなどがインテリアコーディネートの配色によく用いられるパターンです。

そして、同じ色でも明るさや鮮やかさにより色に違いが出てきます。この明るさ(明度)と鮮やかさ(彩度)を組み合わせた色の調子のことをトーンと呼び、トーンの高さによって雰囲気を変化させることができます。たとえばピンクなら、ビビッドトーンといわれるショッキングピンクのような色と、ペールトーンといわれるような淡いピンクでは同じピンクでも受ける印象は大きく異なります。

色相とあわせてトーンも意識できるようになると、よりハイレベルなカラーコーディネートができるようになります。最初は簡単な配色の組み合わせの基本例として「同系3色」「同系2色+反対色1色」などのように決めていきましょう。

ベージュやブラウンの同系3色なら上品な落ち着いた雰囲気に、オフホワイト・ベージュ・ダークグレーの同系2色+反対色1色なら、程よく上品なコントラストに仕上がる、といった具合です。

なお色数が増えると、組み合わせの難易度が高くなることは言うまでもありません。

 

配色ひとつで気分が変わる?色彩効果と部屋作りのポイント

インテリアの配色が気持ちを左右させる?色彩効果を使った部屋作りのポイント

「色彩心理」という言葉があるように、色は人間の心にさまざまな影響を与えます。代表的なものに、食欲を増進させる赤、明るい気持ちにさせるオレンジ、さわやかな印象を与える水色などがあります。逆にイライラを誘発したり、心を不安定にさせる色もあります。
インテリアの配色に、心理的にプラスの効果がある色を取り入れることで、家族がより穏やかに健やかに過ごせるようになるかもしれません。本記事では、色が人の心理に与える印象や、インテリアへの上手な色の取り入れ方をご紹介します。

元気を与えるオレンジ

暖色系の赤やオレンジは心理的にも温かさを与えてくれる、家族の集まるリビングにぴったりな色です。反面、真っ赤な色は興奮色とも言われ、安らぎや落ち着き感に欠けますので、トーンや分量を考慮して視覚的な刺激を減らす工夫は必要です。また、アクセントカラーにもなるので、単調なインテリアのスパイスとしても活躍してくれます。

安らぎのグリーン

色彩心理学において癒しと成長のイメージをあわせ持つ緑は、自然豊かな公園や森林などに身を置いたときのような安らぎとリラックス感を与えてくれます。配色としてのほかに、観葉植物など緑そのものを取り入れることも、心と体のバランスを安定させる手助けになるでしょう。

落ち着きを与えるブラウン

大地カラーの茶色は、自然を表すグリーンと同じく、心の平穏や安心に効果を発揮し、緊張感を解きほぐす空間を演出します。茶色でまとめたインテリアに社交性の高いオレンジを組み合わせれば、会話がとぎれることのない楽しいリビングになるでしょう。ナチュラルなウッド系家具でまとめた部屋には、アクセントカラーとしてオレンジやグリーンの親和性が高い傾向にあります。

集中力アップのブルー

昂った気持ちをクールダウンさせ、集中力を高める青は、書斎や勉強部屋などにおすすめです。シンプルモダンスタイルのコーディネートに多く用いられるカラーリングで、薄いブルーを寝室のカーテンやベッドシーツに使うと、心穏やかに安眠できる空間を作れます。ただし、青系で統一してしまうと冷たい・寒い印象が強調されてしまうので、そんなときは黄緑色を加えるなどしてバランスを取るようにしましょう。

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インテリアの配色を考えずに家具やインテリアを買い揃えてしまうと、統一感が損なわれて落ち着かない空間になってしまう傾向にあり、配色を意識することで、インテリアをよりおしゃれに見せることができます。
部屋を構成する要素は家具のほかに壁紙・床・カーテン・照明など多岐に渡りますので、部屋全体を視覚的に捉えて配色をイメージできるよう、スキルアップを目指しましょう。

 

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