進学や就職、結婚、引越など、人生の節目に家具を新たに購入したり、買い替えたりする方は多いと思います。「新生活のスタートは新しい家具で迎えたい!」という心理は、多くの方がイメージしやすいのではないでしょうか。当社の家具の物販部門であるKAGOO(カグー)のお客様にも、これらのライフイベントを見据えて家具をお求めになる方が多くいらっしゃいます。
だからこそ「商品の入荷遅れ」のご連絡は、販売店のスタッフとしてとても心苦しい仕事のひとつです。
新しい家具が届くまで今お使いのものを継続使用して頂ける場合はまだしも、新居先・転居先に旧家具は持って行かないというお客様も少なくないので、この入荷遅れは非常に厄介な事態といえます。ダイニングセットが予定日にお届けできないことをご連絡し「それまで床でご飯を食べろと言うんですか!」と返されたときには、ただひたすらお詫びするしかありませんでした…ううう。
入荷遅れの大きな理由は「日本に商品が入ってこない」からです。
日本で販売されている家具には、国産と外国産があります。
外国産の家具は文字通り、欧米やアジアなど日本以外の国で作られ、コンテナ船で海を渡り日本に入ってきます。しかし船は天候や寄港先の事情などの要因で運航スケジュールが遅延しやすく、これに伴って入荷時期にも遅れが出てしまうのです。
では国産の家具はどうかといえば、こちらは日本で作られているものの、主材料となる木は外国からの輸入品が大半なので、やはり入荷遅れの影響を受けてしまいます。
家具の入荷遅れはこれまでも時折ありましたが、最近はその事態が深刻さを増しています。皆さんは2021年頃からニュースやSNSで取り上げられている「ウッドショック」という言葉はご存知でしょうか。ウッドショックは、世界的な木材の供給不足と価格高騰のことで、1970年代に発生したオイルショック(石油危機)になぞらえています。
ウッドショックの大きな原因のひとつは、新型コロナウィルスの蔓延です。
ウィルスの感染拡大を防ぐため、諸外国でロックダウン(都市封鎖)や経済活動の制限が起こり、家具の製造工場や製材所が稼働停止を余儀なくされました。働き手が少なくなったことで工場ラインが動かせず、供給量が減少したのです。
さらに感染拡大防止を目的とした外出自粛により、ネットショッピングの利用と商品の物流量の増加に伴い、商品を積載するコンテナが不足していることも、物流遅延や費用の高騰に拍車をかけています。
コロナ禍が終息し、ロックダウンが解除されて海外の製材所やメーカーの工場が稼働を再開するまで、ウッドショックは続くでしょう。家具の購入を検討している方は、早めに注文を決めた方が安全かもしれませんね。
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