結婚、住宅の購入など人生の大切な節目や、ライフスタイルに変化が起こるタイミングで、ダイニングセットを購入しようと考える方は多いと思います。
雑誌やSNSなどをチェックしていると理想が膨らみますよね。ほしいものを購入できれば良いのですが、予算がネックになることも少なくありません。
この記事では、ダイニングセットの購入を考えている方のために、予算別の選択肢とおすすめのメーカー、そしてお得に購入できるセール情報やセールの相場についても解説します。
目次
予算に応じた選択肢が豊富にあるダイニングセット
ダイニングセットを材質やデザインなど色々な条件の中から選びたくとも、予算のしばりがあって希望通りにいかない場合も多いですよね。
ダイニングセットを購入したいけれど、相場が分からない。
安いものだと品質や耐久性が心配。
高いダイニングセットと安いものの違いは?
といった声をよく耳にしますが、ダイニングセットの価格はピンキリ。テーブルと椅子2脚の3点セットで1万円程度の安価なものから、何十万円もする高級品までさまざまです。
では、どのくらいの予算を用意しておくと、どんなダイニングセットが購入できるのでしょうか? 予算別のおおまかなセット内容をご紹介します。
《予算1万円》
例)3点セット(幅70cm×奥行き70cmのテーブル1点+椅子2脚)
材質は合成樹脂化粧繊維板が使われていることが多く、傷や水に弱く、安っぽく見えることも。
進学で一人暮らしをはじめるときに購入し、社会人になるタイミングなどで買い替える、という方が多いようです。
《予算3万円》
例)3~5点セット(幅120cm×奥行き70cmのテーブル1点+椅子2~4脚)
少々コンパクトなサイズなので、2人用テーブルとして使用するのがベストです。
1万円以下のセットに比べてデザイン性が増し、選べるアイテム数も増えます。
《予算5万円》
例)5点セット(幅150cm×奥行き70cmのテーブル1点+椅子4脚)
4人用として使うのに十分な広さがあるダイニングセットです。
ガラスやステンレスなど素材のバリエーションが広がり、個性的な家具も選べます。
《予算10万円以上》
例)5~7点セット(幅170cm×奥行き70cmのテーブル1点+椅子4~6脚)
4~6人用として使えます。素材も天然無垢材などの高級な材料を使用。質感にこだわり、経年変化を楽しみたい方は、この価格帯を目安にしましょう。
ちなみに、ダイニングセットがセールに出やすい時期が年に4回あります。
一般的には
- 2月/8月:家具メーカー・販売店の決算前
- 3月:新生活が始まる前の引越し繁忙時期
- 5月:売れ残り商品の在庫処分
といわれており、通常価格から3~5割安くなることもあります。
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ダイニングテーブルは無垢か突板(つきいた)で相場が大きく異なる
ダイニングテーブルは、素材が「無垢材」か「突板」かによって商品価格の相場が変わります。異なる特徴があり、それぞれの素材に良さがあります。
まずは「無垢材」と「突板」の違いをかんたんにご説明します。
・無垢材・・・無垢には「まじりけが無い」という意味があります。無垢材とは伐採した木を乾燥させ、家具用に成形した天然の木そのままの木材をいいます。加工していない一枚板です。
・突板・・・・天然の木材を0.2mm以下に薄くスライスした板材で、ベニヤ板などの上に貼りつけたもの。芯材に貼りつけて家具を作ります。表面は天然の木を使用しているので、自然な木の模様も楽しめます。
無垢材は天然木独特の重厚感があり、経年変化も楽しめます。天然の木を使うので、どうしても価格が高くなってしまいます。
対して突板は、お手頃な値段で木の風合いを出しているため、人気の高い家具の材料として使われています。
それぞれの特徴を表にまとめました。
価格 | 高級感 | 加工性 | 耐性 | 経年変化 | 重さ | |
---|---|---|---|---|---|---|
無垢材 | △ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ | △ |
突板 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
次に、無垢材と突板どちらを選べば良いのか迷っている方のために、それぞれのメリット・デメリットを説明します。
無垢材の特徴
無垢材は価格が高いのが難点ですが、高級感は文句なしです。木を切り出したまま加工しているので、ひとつひとつの木材の表情が豊かなことも魅力です。同じ形に加工されても、木の筋や節の位置はすべて違います。まったく同じ模様の家具はありません。
経年変化による木材の成長を感じられるのも無垢材ならではといえます。ワックスなどで丁寧にメンテナンスすることで、数十年に渡って、ツヤのある良い状態を保てます。
無垢材の経年変化は、木の種類によって違いがあります。たとえばオーク材は、経年とともに色が濃くなりますが、ウォールナット材は逆に明るく変化します。赤松のように年々赤みが増す木材もあります。木の特徴を知っておくと、家具選びがもっと楽しくなるでしょう。
一方、無垢材のダイニングテーブルのデメリットは重量があることです。しかし、これは「重厚感がある」とも言い替えられます。家族が集合したり、ゲストを招いたりと、ダイニングテーブルは人目に触れる機会が多い家具です。重量をマイナスに捉えず、「重厚感が出る」とメリットに感じられる方には良いでしょう。
無垢材のテーブルセットは、木材の質感にこだわりたい方、同じ家具を長く愛用したい方、本物志向の方向けといえます。
突板の特徴
突板の大きなメリットは、無垢材に比べて低価格という点です。
引越しが多い方、進学、就職、結婚などに合わせて、数年以内に家具を買い替える予定がある場合に向いています。
突板の家具は軽量で移動がしやすく、模様替えや引越しでも楽に運べます。
反面、無垢材に比べると耐久性は劣ります。突板の表面は薄い板材です。傷がつくと下のベニヤ板が出てしまったり、板材が剝がれてしまうことがあります。
突板の家具を購入する場合は、品質や耐久性に対する評価が高いメーカーの商品から検討するようにしましょう。
本記事の後半でおすすめの家具メーカーを紹介しているので参考にしてみてください。
ダイニングセットの価格相場は、無垢と突板ではおおよそ倍になることもあります。予算でお悩みの方や購入を急いでいない方は、セールのタイミングまで待つのもおすすめです。
また、お店に行ったときには、スタッフに購入予算を先に伝えておけば、その範囲内で質が良く、価格の安い商品を提案してくれるでしょう。
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ダイニング3点セット・5点セットのセール相場を知ろう!
ダイニングセットは、お手頃なものから高価なものまで価格帯はさまざまです。3点セット・5点セットのセール相場を見てみましょう。
素材や木材の種類によっても価格に違いがあります。購入時は木材の種類もご確認ください。
幅70cm×奥行き70cmのパイン材・ダイニング3点セット
通常価格:1.5~2万円
セール価格:1万円以下
1~2人用のテーブル1点×椅子2脚のダイニングセットです。
食事にも、簡単なデスクワークにも十分な大きさです。
手頃な値段で、長期間の使用よりも、次回の引越しまでのつなぎの家具としての使用に向いています。
幅120cm×奥行き70cmのオーク材・ダイニング5点セット
通常価格:6~9万円
セール価格:5万円以下
テーブル1点×椅子4脚の3~4人用のダイニングセットです。
大人4人で使うには多少手狭に感じる大きさで、2~3人の使用に最適です。
北欧産の高級無垢材などを使用したものは数十万円にもなりますが、一般的な無垢材では7万円程度の商品が多く出回っています。
安価なものから高級品まで、数えきれないほどのダイニングセットがあります。自分が求めるダイニングセットの第一条件は何なのか、予算・質・用途・デザインなど、優先順位を決めて、満足のいく家具を選んでみてくださいね。
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おすすめのダイニングセットメーカー
「素材や価格の違いは分かったけれど、ダイニングセットのメーカーはたくさんあって、どこが良いか分からない」
「おしゃれで人気のあるデザインのメーカーを知りたい」
そんな方のために、おすすめの家具メーカーを4つご紹介します。
- カリモク家具
- 飛騨産業
- 浜本工芸
- MOMO NATURAL
カリモク家具
カリモク家具の名は、インテリアに興味がある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。「木を知り、木を愛するメーカー」というキャッチフレーズにふさわしく、木の特性を生かした家具が魅力です。
木のぬくもりや優しい肌触りが感じられ、デザイン性が高いことでも知られているカリモク家具のダイニングセットは、洋風、和風どのような住まいにもぴったりです。
さらに、森林認証制度であるFSC・PEFCを取得しており、環境への意識の高さもカリモク家具が選ばれる理由のひとつです。
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家具インテリア業界 Leader’s voice| track 04 カリモク家具
飛騨産業
飛騨産業は、古くから家具作りが盛んだった岐阜県の飛騨高山にある、創業100年を超える老舗です。
天然木材の表情を生かした柔らかなデザインが特徴です。新国立競技場を設計した世界的建築家・隈研吾さんとコラボレーションするなど、デザイン性が高く、独創的で魅力的な家具を製造しています。
製材から乾燥、加工まで自社で行なっており、品質面でも信頼できます。
カリモク家具と同じく、環境に配慮し、国際認証「FSC® COC 認証」を取得。適切に管理された森林で生産した木材を使い、製品を作る体制を整えています。
浜本工芸
1948年創業の広島の総合家具メーカーです。浜本工芸の家具は自社開発・自社製造です。機械では行なえないような細かい部分も、熟練の職人が見逃さず丁寧に仕上げています。
家具は毎日使うもの。そのための心地良さや安全性にこだわった家具作りが特徴です。
「浜本らしさ」を表現した家具は、後から買い足してほかの家具との統一感を損ないません。家具を一度に買わず、少しずつそろえていく楽しみ方もできますね。
さらに、一般社団法人 日本家具産業振興会から、「安全・安心・環境」に配慮した国産家具を生産する事業者に認定されています。国産家具マークがその証です。
引用:日本家具産業振興会HP
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MOMO NATURAL
MOMO NATURALは1953年創業の岡山県の家具メーカー・株式会社脇木工が手がける家具ブランドです。
「暮らす人が主役の家具づくり」をコンセプトに、どんな部屋、どんな人にもすっとなじむような木の風合を生かした家具が魅力。
住まいを居心地の良い空間にしてくれるような家具、流行に左右されず、長年愛される家具が人気です。
東京自由が丘にある1号店をはじめ、全国に9つある直販店舗では、ライフスタイルに合わせた家具選びを提案してくれます。
MOMO NATURALの公式サイト
ダイニングセットをお得に購入するならアウトレットイベントがおすすめ
家族が集まって皆で食事をするダイニングは、家の中心ともいえます。そんな大切な場所にふさわしい素敵なダイニングセットを選びたいものです。とはいえ、質の良いダイニングセットはそのぶん値段も張ります。ご紹介した4メーカーの家具も、原材料や品質、デザインに見合う価格帯の商品です。
ですが、格安家具にはない価値と魅力を備えています。一人暮らしを経て、夫婦や家族で使用するダイニングセットは、多少高価でも長く使えるものがおすすめです。作りのしっかりしたテーブルを、親の代から子、孫の代まで何十年も使い続けるのもめずらしくありません。
それくらい長く使える丈夫なダイニングセットを、少しでも安く手に入れられたら嬉しいですよね。そんな方は、家具のアウトレットなどのセールイベントに参加してみましょう。ご自身にぴったりの、価格も品質にも満足のいくダイニングセットを探してみてください。
アウトレットイベントはそのお得な価格はもちろん、実際に家具を見て、触れて、確かめてから購入できることも大きなメリットです。Seiloo(セイルー)では、ダイニングテーブルをはじめ、さまざまな家具のセール情報を紹介しています。全国のイベントを掲載していますので、お近くのセールにぜひご参加ください。
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