ふとん・寝具・枕のブログ値段だけじゃない!質の良い羽毛布団の選び方 公開日:2019/08/30 最終更新日:2020/08/06

値段だけじゃない!質の良い羽毛布団の選び方

今年の夏も盛りを過ぎました。アパレル業界と同様、寝具業界でもすでに秋冬の新作が発表されています。

冷え込む冬の夜の強い味方といえば羽毛布団ですね。その軽さとは裏腹に、高い保温性でしっかり体を温めてくれます。
しかし、ひと口に羽毛布団といっても、実は中に詰まっている羽毛の種類や密度、生地の縫い方などは製品によって大きな違いがあるのです。
安さを謳う反面、質の良くない羽毛布団も多く出回っており、選び方を間違えると悲しい結果になります。

そこで今回は、質の良い羽毛布団を目利きして選ぶ方法をご紹介します。
「羽毛布団は冬の必需品だし、しっかり選びたい」という方はぜひ読んでください。

ダウン率やダウンパワーを見る

羽毛

羽毛布団には、「ダウン率」や「ダウンパワー」という指標があります。

ダウン率は「羽毛布団に充填されている羽毛が全体の何パーセントか」を表す指標。

羽毛布団には羽毛だけでなくフェザー(羽軸のある羽毛)も混じっています。フェザーには特に保温性がないので、中に充填されている羽毛の割合が高ければ高いほど保温性が増加。ダウン率が90%以上の羽毛布団は、高品質な羽毛布団の可能性が高くなります。

ちなみに羽毛の含有量が50%以上のものは羽毛布団それ以下は羽根布団と区別されます。羽根布団は羽毛の量が少なく、羽毛布団よりも大幅に保温性が落ちるので注意してください。

一方ダウンパワーは「羽毛の品質」を表す指標。「dp」という単位で数値化されており、ふくらみや弾性が高いものほどダウンパワーが上がります。

「日本羽毛製品協同組合」という団体によってランク付けがされており、どれも十分な保温性を持っています。

  • ニューゴールドラベル:300dp 以上
  • エクセルゴールドラベル: 350dp 以上
  • ロイヤルゴールドラベル:400dp 以上
  • プレミアムゴールドラベル:440dp 以上

日本羽毛製品協同組合は、羽毛布団などの羽毛を使った製品の品質基準を定めている団体です。この日本羽毛製品協同組合のラベルが貼ってあるということは、「日本で作られ、厳しい検査基準に合格した羽毛布団」である証。日本羽毛製品協同組合のラベルが貼ってある製品は、安心して購入できる羽毛布団である可能性が極めて高いです。

羽毛の種類・大きさ・産出国を見る

水鳥イメージ

羽毛布団は、中に詰まっている羽毛の種類も保温性を左右するポイントになります。

羽毛布団の素材には水鳥の羽毛が使われており、おもに以下の2種に分かれます。

  • グース(ガチョウ)
  • ダック(アヒル)

羽毛の大きさは、採取する水鳥の大きさに比例します。グースとダックでは、グースの方が体のサイズは大きいので、グースの羽毛を使った羽毛布団の方が温かい、ということです。

さらに言うと、飼育期間の長い親グース(マザーグース)・親ダック(マザーダック)の方が羽毛も大きく成長しているので、保温性が上がります。

寒冷地に生息する水鳥から採取した羽毛はさらに保温性に優れているといわれ、ハンガリーポーランド産の羽毛はその代表です。両国は羽毛の管理体制がしっかりしているので質が良く、多くの寝具メーカーがこれらの羽毛を使った布団を製造しています。

「価格が多少高くなっても良いから長く使える保温性の高い羽毛布団が欲しい……」という方は、羽毛の種類・大きさ・産出国を確認しましょう。

キルティングをチェック

ミシンイメージ

羽毛布団というと、中の羽毛についての話ばかりが出てきますが、意外と見過ごせないのがキルティング(縫い方)側生地(羽毛を詰めている布団の外側の生地)の素材です。

キルティングは、羽毛が布団の一部に偏って保温性が下がるのを防ぎ、空気の層を多く作って保温性を高めるために必要な構造のことで、以下の3つがよく使われています。

  • 平面キルト製法
  • 立体キルト製法
  • 2層式立体キルト製法

・平面キルト

平面キルトの説明イラスト平面キルトとは、生地の表と裏を直接縫い付けるキルティング方法。
一番安価に羽毛布団を作れるため多くの製品が出回っていますが、羽毛のない部分が増えることにより保温性が減少。羽毛の保温性をフルに活かせない構造になっているのがデメリットです。

・立体キルト

立体キルトの説明イラスト立体キルトは生地の表面と裏面を直接縫い合わせるのではなく、マチという仕切り用の布でくっつけて立体感を出すキルティング方法。平面キルトより立体的な分空気の層も多くなり、保温性が高まるのがメリットです。

・2層式立体キルト

二層式立体キルトの説明イラスト2層式立体キルトとは、立体キルトを生地の表と裏で別々に施すキルティング方法。マチを表と裏それぞれ別々に用意し、表と裏で縫い目が交わらないようにキルティングしていきます。布団の厚みが減りにくい構造で、立体キルトよりさらに保温性が上がります。
寒冷地に住んでいる方や寒がりな方など保温性を重視する場合、立体キルトか2層キルトのどちらかの羽毛布団を選択すれば選び間違いがありません。

側生地の素材をチェック

綿花(コットン)

側生地は肌に直接触れる部分です。
側生地に使われる素材には、綿やシルクなどの「天然素材」と、ポリエステルなどの「化学繊維」、さらに「綿60%、ポリエステル40%」のように天然素材と化学繊維の混紡もあります。素材によって特性があるので、好みによって選ぶといいでしょう。

  • 綿:通気性や吸湿発散性に優れる。「超長綿」という高品質な綿は肌触りがよく軽量。
  • シルク:なめらかな肌触りと表面の光沢が特長。吸湿発散性に優れている。
  • ポリエステル:軽くて安価で丈夫。反面、吸湿性が低く蒸れやすい。

メーカーで決める・クチコミレビューを見てみる

5段階評価のレビュー

羽毛布団ではネームブランドも製品を選ぶ重要な要素になってきます。
ノーブランドの羽毛布団は中国製など、品質面に不安要素が多いのが欠点です。羽毛の品質や洗浄方法・回数、縫製に難があり、保温性はもちろん快適性が高いとはいえません。
メーカー製の羽毛布団は確かに高価格ですが、それに裏打ちされた品質を備えており、結果として長く快適に使える羽毛布団といえるのです。
フランスベッドや西川、ロマンス小杉、山甚物産などの羽毛布団は品質に定評があります。日本のメーカーである点も安心できるポイントですね。

ネットで商品情報を調べるときは、一緒にクチコミやレビューを確認してみるのもポイントです。プラスの評価はもちろん、「思ったより温かくない」「ニオイが気になる」など、実際に購入した人にしかわからない有益なクチコミもあるので、商品を選ぶ際の参考にしてみましょう。

まとめ

羽毛布団

今回は羽毛布団の正しい選び方を分かりやすく解説していきました。

中身を見られないだけに、本当に質が良いものを見分けるのが難しい羽毛布団。ここで紹介したチェックポイントを知っていれば、自分の求めていた逸品にきっと出会えるはずです。

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