北海道の中央部、大雪山連峰の麓に位置する東川町。その山奥にある1928年に建てられた旧小学校の建物が、北の住まい設計社の工房です。看板のある工房の入口を過ぎて少し先に行ったところにショールームがあります。

豊かな自然環境の中、北海道産の広葉樹だけを使い、職人が昔ながらの工法で作り上げる家具は、自然のリズムに従い、長く使い続けられる家具を提案していきたいという、北の住まい設計社の想いを体現しています。
将来的な修理も可能なように、基本的に職人ひとりでひとつの家具を手仕事で完成させるのが同社の生産スタイル。手仕事では生産量が限られてしまいますが、木の個性を生かした飽きの来ないシンプルなデザインと、世代を越えて受け継がれる堅牢なつくりの家具を目指す姿勢が、同社が導き出した答えです。
ショールーム内には、すぐ隣の工房で製作された家具が展示されているだけでなく、オリジナルの雑貨や輸入アイテムが所狭しと並べられ、自然と共生する暮らしの1ページを切り抜いたような空間が広がっています。

また、敷地内にはカフェ＆ベーカリーも併設。無垢材が持つ温かみを感じられる家具と、そこから生まれる安らぎを堪能したあとは、美味しいお茶とお菓子などいかがでしょうか。
窓の外に広がる緑を眺めながら、自然の恵みとともにあるライフスタイルに思いを馳せてみるのもまた一興です。澄んだ空気と清らかな水、野の草花、鳥や動物たちの鳴き声に満ちた東川ならではの楽しみ方といえるでしょう。