岐阜県高山市は飛騨地方に位置する市で、その面積は全国の市区町村で最も広く国際会議観光都市に指定されています。江戸時代の面影を残す古い町並や国内に唯一現存する高山陣屋など、高山市内にはさまざまな歴史的建造物が残るほか伝統文化が今なお息づいています。高山市街から国道158号を10分ほど走ると大きな椅子のオブジェが現れ、そこが柏木工高山ショールームの目印となっています。飛騨高山の伝統産業と言えば家具作り。その技術は日本一ともいわれています。

2015年にオープンした柏木工高山ショールームは敷地面積が200坪からなり、その開放感あるスペースには椅子やテーブル、キッチンカウンターにパソコンデスクなど熟練された職人の手作業で生み出される多種多様な家具が、空間に馴染むようにディスプレイされています。柏木工の代表商品「シビル」シリーズを中心とした家具のほかに、10メートル超のけやき材の大黒柱や飛騨家具の技術を解説する木材のサンプルなど、飛騨家具の魅力を存分に伝える展示がされています。
高山ショールームには工場が隣接しているので工場見学ツアーやワークショップなどのイベントも開催していますし、カフェも併設しているので光が差し込む開放的な空間で飛騨家具の良さを味わいながらお茶を楽しむことも。

ショールームは年末年始を除き無休です。ショールームへのアクセスはJR高山本線高山駅前の高山濃飛バスセンターから濃飛バス荘川線に乗り、柏木工前で下車すぐ。車で訪ねる方は国道158線を清見方面へ、高山駅より約5分です。飛騨の家具・建材の魅力を存分に感じてください。