オットマンは何のためにあるの?
ソファやリクライニングチェアとセットでレイアウトしてあるオットマン。日本ではあまり馴染みのない家具でしたが、近年リビングの人気アイテムとして注目されています。足をのせるためのものなんだろうなとイメージはつくものの、はっきりとした機能や役割をご存じない方も多いのでは。今回はそんなオットマンについてご紹介していきますね。
まずは、オットマンの由来から。
語源は現トルコ共和国最大の都市イスタンブールに首都をおいていた他民族国家「オスマン帝国」の英語表記「Ottoman」。オスマン帝国では、ひじ掛けも背もたれもない(もしくは背もたれが低い)ベンチのような長椅子が使われており、このような椅子がイギリスに伝来したときに「Ottoman」を「オットマン」と発音されたとされています。
そんなオットマンが、現在はどのような用途で使用されている家具なのでしょうか?
オットマンとは椅子やソファの前に置いて座面の補助的な役割りを担う脚をのせるための家具です。形状は背もたれや肘掛けがなく、サイズは1人用の座面幅程度のものや長椅子のようなものなどさまざまあります。脚をのせるのが主な目的のため、別名「フットスツール」とも呼ばれています。
オットマンと同じく、背もたれとひじ掛けのない1人用の椅子のことをスツール(stool)と呼びますが、オットマンはスツールと同じカテゴリーのアイテムなのです。
外見は同じようなこのふたつ、何が異なるのか次項でその違いを見ていきましょう。
オットマンとスツールの違い
背もたれとひじ掛けのない形状であり、サイズもさまざまなオットマンとスツール。
このふたつの呼び名の違いは主な用途が関係しています。
それぞれの主用途
・オットマン:足をのせるため
・スツール:腰を掛けるため
このようにオットマンとスツールでは主な用途が異なるため、足をのせるためのオットマンは座面が低く安定感があり、固めのクッションが張られていることが多く、対してスツールは腰掛けやすいようある程度高さがありオットマンより比較的座面が小さめのものが多いです。
なお、メーカーやインテリアショップでは、オットマンとスツールを分けて扱っている場合もあれば、スツールの一括りで扱っている場合もあるので、オットマンを探す時にはスツールも併せてチェックすると良いでしょう。
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オットマンを選ぶポイント
オットマンには腰掛けたり脚をのせたりするだけでなく、さまざまな機能をもった商品がありますので、選ぶときにはどのようなシチュエーションで使いたいか、主な用途を明確にすることがポイントです。ここでは使い方とどんな機能があるのか見ていきましょう。
オットマンの使い方
・椅子として
・椅子やソファとつなげて足をのせるため
・ディスプレイ用の棚として
・テーブルとして
・踏み台として
このようにディスプレイ用の棚として活用したり、座面をテーブル代わりに使用できたりする万能アイテムがオットマンです。なお、脚置きとして使うなら座面の硬さや高さ選びが大切ですし、テーブルや棚として活用するなら乗せたものが安定するような座面の硬い物にしましょう。
オットマンの機能
・高さ調節
・折り畳み
・収納付き
・キャスター付き
座面の下に収納が設けられたデザインもありますので、気付けばものが増えてしまう人には収納スペースの確保としても有効です。リビングに置くならDVDやゲーム機などを入れたり、寝室であれば替えのシーツやカバー、シーズンオフの寝具などを入れるのに最適です。重たいものを入れて移動させることがあるならキャスターが付いたタイプであれば移動もラクラク。ただし耐荷重をチェックすることをお忘れなく。
ご自身の使い方次第で選ぶ基準が変わってくる便利なオットマン。さまざまな機能も参考にしつつ、椅子やソファの高さに合わせたオットマンをリラックスタイムに取り入れ、快適な寛ぎのスペースを作ってみてください。
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