山形県の東部に位置する天童市は、将棋の駒の街としても知られているように、古くから木工業が盛んな地域として発展してきました。この地に本社を置く木工家具メーカーが天童木工です。

天童木工は1940年の創業以来、厚さ1ミリほどにスライスした木板を幾重にも貼り合わせて加工した成形合板という木材を使用した家具を製造しています。成形合板を使った家具は、無垢材では表現できないしなやかな曲線が特徴で、「バタフライスツール」や「ヘロンロッキングチェア」など数々の名作を生み出しています。

本社工場の敷地内に構えたショールームでは、家庭用のチェアやテーブル、オフィス向けのワーキングチェア、デスクなどを実際に試せるほか、スタッフによる家具選びの相談も行なっています。また、天童木工では家具製造や成形合板の技術を応用し、ハンドルやシフトノブ、パネルなど自動車の木目内装部品も手がけており、ショールームではこれらの木製部品も展示。天童木工の技術の粋を堪能できます。

アクセスは、JR天童駅または東北中央道の天童I.C.からそれぞれ車で約10分。平日に対応している工場見学は先着順の予約制のため、希望日の1週間前までにお申し込みを。