ペルシャ絨毯における主要部位の名称をご紹介
ペルシャ絨毯の外見を説明する時、それぞれの部位を示す特有の言葉があります。
例えば絨毯の中央部分は英語でフィールド、まさにいろんなモチーフがせめぎあう広場、ペルシャ語ではマトン、本文、中身という意味の言葉です。英語でボーダーと呼ばれる部分はペルシャ後で、ハーシイェ、ふち、へりという意味のほかにも、欄外、注釈などの意味もあります。デザインの用語など併用すれば、言葉でデザインのディーテイルまで表現できてしまいます。
ペルシャ絨毯を求めるエグゼクティブは、当然のことながら製品に対するこだわりが強く、そして製品に対してよくお勉強されている傾向があります。こうしたパーツの呼び名を知っているだけでも、リテラシーが高く、製品に対して大いに興味があると思われやすくなりますので、ペルシャ絨毯通と思われるまで勉強するのも良いかと思います。
最低限しっておきたいペルシャ絨毯の各部の名称
各部名称(左上から半時計まわりで順に)
・コーナーまたはスパンドレル(ラチャク)
・ペンダント(サルトランジ)
・メダリオン(トランジ)
・メインボーダーまたはボーダー(ハーシイェ)
・サブボーダーまたはガード
・アウターガード
・インナーガード
・エッジ
・フィールド(マトン)
・フリンジ(マンゴレ)
言うまでもなく中央に配置される模様の名称はメダリオンです。
そのメダリオンの周辺のデザインをフィールドと呼び、絵画の額縁のようにフレームで囲われている部分をメインボーダー、その周りをサブボーダーが囲んでいます。絨毯の端の部分をフリンジ、もしくはフサと呼び、はじめのうちは、最低限この程度を知っておけば良いでしょう。