placement_technique 動線と視界を妨げない家具の配置テクニック

同じ部屋に同じ家具を配置しても、その置き方によって使い勝手はもちろんのこと、お部屋に対して受ける印象もずいぶんと変わってきます。特に日常生活のうえで重要となるのは「使いやすさ」であり、いくらデザイン性の高い家具でも、使いにくいとすぐに嫌になってしまったり、使わなくなってしまったりするもの。せっかく買 った家具を無駄にしないためにも、家具の使いにくさや違和感を感じたときには、まず家具の配置と生活動線を見直してみるようにしましょう。

スペースの無駄と思わず、通路は積極的に確保しよう!

動線とは、辞典的な意味合いで「人や物などが移動する軌跡・方向などを記した線」。
これをお部屋に例えると、仮にリビングダイニングでは、ソファーとダイニングテーブルのイスの並びをそろえることで、リビングダイニングの間の動線をスムーズにできます。行き止まりがなく、ぐるっと円を描いて、元の場所に戻ってこられるような家具の配置が理想的です。

もし、ソファーがダイニングテーブルに背を向けるように置かれていたら、そのソファーを避けるか超えるかしていかないと、リビングに行けないことになってしまいます。リビングとダイニングの空間をわかりやすく仕切りたいと考えている方にはいい置き方かもしれませんが、動線のことを考えると、ソファーが動線の流れを断ち切ってしまっていて良くない配置の仕方と言えるでしょう。

圧迫感は家具の量以上に視界の問題!?

次に見直すポイントは、部屋に配置した家具の量と大きさです。
家具を置きすぎると圧迫感を感じますし、同じ二人掛けのソファーでも、革張りの重厚なものとスリムな布製のものでは、二人が座れるという機能は同じですが、部屋に置いた時の圧迫感は全く異なります。部屋の広さに対して、家具を置きすぎないこと、また、圧迫感を感じない大きさの家具を選ぶことが重要です。

この圧迫感は、もちろん家具の絶対的な量にも起因しますが、実は高さのある家具を置くほど、圧迫感を感じる傾向にあります。天井の高いお部屋に開放感を強く感じるのとは反対に、高いチェストなどに囲われると、特に圧迫感を感じやすくなる傾向にあります。人が立っている状態の目線で部屋を見渡した際に、その目線と同じ高さの家具を置きすぎないようにすることも、圧迫感を感じさせない家具配置のテクニックの一つです。

デザインや機能性をどこまで優先するかを決めよう

上のふたつのポイントを念頭に置いて、家具選びや家具の配置を行うのが基本ですが、部屋の狭さや家具を置く場所のスペースの問題で諦めざるを得ない機能もあれば、状況によっては景観や印象を多少犠牲にしてでも必要な機能もあると思います。

たとえば、空いたスペースを収納などに有効活用しようとするとなると、どうしても上方向へ伸ばさなければならず、背の高いチェストが必要になる場合もあります。また、ゆったりくつろげるリクライニングソファーやオットマンを置くと動線を遮ってしまう可能性も十分に考えられます。動線や景観を意識するあまり、本来の必要な機能性を失ってしまうのは本末転倒です。

家具を配置するうえで、動線の確保や視界を遮らない工夫は必要ですが、それに固執しすぎて本来あるべき必要な機能を失うことのないよう、譲れない部分と妥協できる部分をうまく融合させる柔軟なスタンスも家具の配置テクニックのひとつです。

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