persia_maragheh シルク絨毯でブレーク?マラーゲ・主要産地紹介

伝統工芸の街とふさわしい高い技術を持った生産拠点

イラン北西部、オルーミーイェ湖の東になる古い街マラーゲは、13~14世紀の一時期、モンゴル系のイル・ハン国の首都ともなったところです。マラーゲとは、「獣たちの転げまわる場所」という意味があり、モンゴル人達は馬を養うのに適した草原風景をこよなく愛したと伝えられています。マラーゲでつくられる絨毯は、の多くがクムのコピーで、折り方はタブリーズなどと同じで、独特のフックの付いた器具を用います。近年、安価に入手できるシルク絨毯として、大きな需要を獲得するようになりました。

マラーゲで生産される下記ヴェース・デザインは、別名「ゴルダニ文様」と呼ばれ、花と花瓶を意味するデザインです。デザインの中央にメダリオンを配置しいない点では、クムのストライプ・デザインやパネル・デザインの意匠を汲んでおり、特にゴルダニ文様ではマラーゲは産地として地位を確立しつつあるようです。

マラーゲ産のペルシャ絨毯デザイン紹介

ヴェース・デザイン(ゴルダーニー)Vase design

ペルシャ絨毯には花が差し込まれた花瓶のモティーフがよく見られます。これは生命に欠かせない水を象徴するもので、楽園の思想につながるものです。花瓶はペルシャ語でゴルダーン、花瓶文様はゴルダーニーと呼ばれますが、この絨毯のように小さな花瓶モティーフが反復されている文様は、とくにゼッレ・ソルターニと呼ばれています。

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