different-taste 異なるテイストのコーデで異空間を演出するテクニック

リビングという同じ空間でも用途が同じとは限らない

リビングにおけるソファやチェアの配置については、定番的なコーディネートはあるものの、すべてにおいて定番コーデに固執する必要はありません。様々なデザインやメーカーのソファを組み合わせても良いですし、リビングチェアのみでコーディネートしても良し、さらにはソファとチェアの組み合わせで、ご自身の生活スタイルに合わせて使い分けをするという方もいらっしゃるはずです。ただし、様々な家具を配置すればするほど、まとまり感はなくなってしまうのは事実。あれこれオシャレな家具が置いてあるけど、なんだか落ち着かない・・・結局、この部屋のテーマは何?というようなコーディネートでは、自分は満足するにせよ、ご家族からは不満が噴出するかもしれません(汗)。

特にリビングにおいては、ご家族みなが共用する空間ではありますので、人それぞれ好みが分かれ、コーディネートをまとめる以上にご家族の意見をまとめる方が難しかったりもします。食事のあとはソファで足を伸ばしながらゆったりとテレビを観たい!と思う方もいれば、1 人でゆっくりと座って好きなことをしたい!と思うご家族もいるはずです。ご家族それぞれで同じ空間で過ごせど、必ずしも同じ使用用途とは限らない・・・それがリビングの特徴でもあります。このページでは、リビングの使用用途が分かれてしまうという課題を上手に解決できるリビングコーディネートについてご紹介いたします。

まとまり感を出すか?・メリハリを強調するか?

リビングのコーディネートにおいては、基本的にセンターテーブルを囲んでソファなりチェアなりを配置するのが基本です。さらにスペース的に余裕があればチェストを配置したり、1 人掛け用のパーソナルチェアを置いたりして、多少雰囲気を変えることができるスペースを設けると、飽きの来ないリビング空間に仕上げらますが、実際の用途として、例えばご主人はリビングソファで映画鑑賞中に奥様が友人を呼んでお茶会、などというシーンもあるかもしれません。そうした場合、ご夫婦どちらかがスペースを譲るというのが一般的かもしれませんが、コーディネートの仕方によっては双方の用途を同時に満たすことも可能で、必ずしもどちらかがスペ ースを譲らなければならない訳ではありません。

例えば、過去記事和テイストの高級パーテーションコーデでもご紹介いたしましたパーテーションやスクリーンを用いて簡易的にお部屋を区切る方法。こうした簡易的なパーテーションなどのメリットは、その用途が済めばもとに戻せるという点で、元に戻すのが前提であれば、配置するソファやチェアには統一感を持たせた方が、リビング全体としては同一スタイルコーデでスッキリまとまります。一方、常に区切りを付けて「くつろぎスペース」と「カフェスペース」を分ける、というような場合には、異なるテイストの家具を配置することで、そのメリハリがはっきりとして別の用途のスペースだということが明確化します。上記掲載写真がそのパターンになりますが、メリハリがつきつつもリビング全体的な雰囲気は総じてまとまり感があります。

異なるスペースということを視覚的に判断できるようにする

配置するソファやチェアについては、特に定番的なものはありませんので、ソファ&ソファの組み合わせでも結構ですし、本革ソファ&ファブリックソファというのも組み合わせもオシャレです。もちろん、リビングにはソフ ァ、カフェスペースにチェアという組み合わせであれば、スペースの用途が明確になりますし、ソファやチェアの色で区分けすることも可能です。一時的にパーテーションで区切るような場合には、色味は統一してソファ&チェアの組み合わせをする、パーテーションやスクリーンを用いず、常にスペースを区分けするということであれば、反対色のソファやチェアを用いることで視覚的にも用途が異なるスペースだということを認識できるようになります。

これらのように、ちょっとしたコーディネートの工夫ひとつで同じリビングという空間においても、また違ったスタイルや雰囲気の空間を作りだすことができるのです。これを機に、様々な用途に対応できる機能的なリビングコーディネートにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

※掲載の商品は既に販売終了となっております。
あくまでインテリアコーディネートの参考としてご参照ください。

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