この会社に入って、初めて「インテリア」の定義とはこうじゃないかというのをききました。

お部屋を逆さにもって、落ちていくものがすべてインテリア

内装屋の子として生まれ育った私はついつい、
一つだけ！落ちてはいきませんが、内装もインテリアです！
と暑苦しく語ってしまったのです。

どうやら、業界内でもインテリアの定義は未だふわっとしてるそうです。

そんなわけで、内装あるある。

父が昔受けた案件で、音楽の先生のご自宅に、
おっきな絨毯をひくという案件がありました。
多分、防音効果とかをねらってのことなのでしょうね。

依頼を受け、先生のご自宅に父が赴くと……
少し狭い部屋のど真ん中に、おっきなグランドピアノが……。

人手は父一人。人を集めるために戻る時間もない。(戻ると赤字。)

そこで父はどうしたかというと、丸めた絨毯をはじからひいていき、
さて、問題のグランドピアノが背後に潜んでくるわけです。
そのまま、でっかいリュックサックを思わせるかのような格好で、
背中でグランドピアノを持ち上げながらひいたのでした。

７０を越えた今、おんなじことやってたら腰やっちゃってるでしょうね(笑)

そんな感じに内装トークを父からよく聞くのですが、
やはりいちばん困るのは、荷物がある場合の内装工事みたいですね。

職人はつなぎ目がわからないなど、神業を炸裂する方たちで、
そんな方達のために、作業の依頼前に、家具などをどかしておいて、
集中してもらえる環境を作っておくのも、
のちのち、素敵インテリアとして自分に返ってくるので、
ぜひおすすめです。